2023/04/12 18:00
主食とは?
主食とは、人々が日常的に最も多く利用する食べ物のことです。ごはんや麺類、パンなどがあげられます。
現代人のお米の消費量は、1人あたり年間50.7kgなので、ざっくり計算すると、1年間でお茶碗676杯、1日あたり1.85杯食べている計算になります。
皆さんは、1日どのくらいごはんを食べますか?
支出額から見た主食
家計支出においては、2010年頃には総世帯でも単身世帯でもパンがお米を上回る状態が続いており、「もはや米は日本人の主食ではない」という声も聞かれるようになってきました。
ただ、私たち日本人はお米食が好きで、お寿司や丼もの、おにぎりもよく食べますし、焼肉を食べにいくとごはんをモリモリ食べている場面にも出逢います。
つまり、お米は好きだけど、なんらかの理由でパンや麺類を食べる機会が増えていると考えられます。
日本人の生活とパン
関西学院大学の経済学部の学生さんたちがゼミナールで実施した「日本人はなぜ コメを食べなくなったのか? ~コメ消費減少の要因分析~」の研究レポートがとても興味深いのですが、日本人が米を食べなくなった理由を仮説検証しています。
<仮説>
① 価格の変化 ② 嗜好の変化 ③ 健康・ダイエット ④ 手間がかかる
この調査では、家庭内でのお米の消費減少と最も関係が深いものは、仮説④の「手間がかかるから」という結果でした。
そして、その要因となるものが「女性の社会進出」や「世帯人員の減少」といったものが考えられるという内容でした。
これには、働く女性や単身世帯の方々みなさん思い当たるところがあるのではないでしょうか?
米屋として思うこと
私たち米屋も手軽に食べられるお米商品を開発することや、米粉パンを普及させるなど、お米を食べるための手間が少なく済む方法を考えていくことも大切だと思います。
一方で、日本で生産しやすいお米ではなく、外国の資源や労力や環境を利用して主食(ここでは、パンや麺など)をまかなってもらっている現状もお伝えしながら、未来のために日本や地球の環境に配慮したお米を選択していくことの大切さについても、皆さんと対話していきたいと思っています。
美味しさだけでなく、やさしさでお米を選ぶ時代へ
まとめ
日本お米ばなし vol.13 食文化編「日本人の主食はお米!それ、本当?」
こたえ:家計の支出額で見ると、パンの方が多くなっている。
おわりに
2000年代に入って、お米が準主食と言われることも増えてきました。
毎日が忙しすぎる日本人だからこそ、毎日の食べ物には気を使っていきたい方も多いはず。私たち米屋にできることはなにか、日々考え続けています。