自然栽培米・有機栽培米専門店 Natural Farming

2025/02/26 11:18

ごはんに異物が混入していることがある場合、それは衛生管理や加工、流通の各段階で発生する可能性があります。
お米の場合、どのような異物混入の原因があるのかと、現場で講じられている対策についてご紹介します。

異物混入の主な原因

1. 異物の種類と発生源
・石や砂: 田んぼでの収穫時に混入することがあります。お米の精米過程で取り除かれるべきですが、まれに残る場合があります。
・虫やその破片: 農作物には虫がつくことがありますが、精米や洗米工程でほとんどが除去されます。ただし、輸送や保管中に虫が混入する可能性もあります。
・金属片: 精米工場や包装の段階で、機械の故障や金属製品の破損が原因で金属片が混入することがあります。
・プラスチック片: 包装材の破片や輸送時の梱包材が、ごはんやお米に混ざることがあります。
・糸や布片: 精米や包装過程で作業員の衣服や手袋が原因で混入する場合があります。

2. 精米・加工工程の問題
・精米工場でのお米の加工時に、異物除去の工程が不十分だったり、機械の故障やメンテナンス不良で異物が残ることがあります。
・古い設備や管理の行き届いていない工場では、異物混入のリスクが高まります。

3. 輸送・保管中の問題
・お米の輸送や保管中に、環境汚染や不適切な管理が原因で異物が混入することがあります。特に、湿気が高い環境や密閉されていない保管場所では、虫やホコリが混入しやすくなります。
・保管時に使われる袋やコンテナが劣化していたり、破れていたりすると、そこから異物が混入する可能性もあります。

4. 家庭での保管方法の問題
家庭でのお米の保管場所が不適切だと、虫やホコリが混入することがあります。特に、湿気や高温が原因でカビや虫が発生しやすくなります。

異物混入を防ぐための対策

1. 精米過程での厳重な管理
・精米工場では、異物を取り除くために精米機やふるい機を使って、徹底的に異物を除去するように努めています。できるだけ最新の機械を導入したり、メンテナンスをしっかり行うことで、石や砂などの物理的異物を効果的に取り除くようにしています。
・異物検査装置を導入し、金属片や他の異物を検出・除去する工夫をしている精米工場もあります。

2. 輸送・保管時の適切な管理
・輸送中は、密閉された容器や袋を使用し、輸送中の破損や外部からの異物混入を防ぐことが重要です。また、輸送車両や倉庫の衛生管理も徹底する必要があります。
・お米を保管する倉庫では、湿気を防ぎ、温度管理をしっかりと行います。

3. 家庭での対策
・お米を購入したら、冷蔵庫に移して保管し、虫やホコリの混入を防ぎましょう。できるだけ早く食べ切ることも必要です。
・お米を炊く前に軽く洗いながら、異物が混ざっていないか確認するのも有効です。無洗米の場合も、炊飯前に軽くチェックすることができます。

4. 虫よけやカビ防止対策
・市販の米びつ用防虫剤を使用すると、保管中の虫混入を予防できます。防虫剤は、食品に直接触れないタイプを選ぶと良いでしょう。
・湿気が多い場所では保管しないことが大切です。

おわりに

ごはんに異物が混入している場合、その原因は収穫から消費までのさまざまな段階で発生します。
石や砂、虫、金属片などの異物が混入する可能性があり、精米工程や保管時の管理が不足しているとリスクが高まります。
異物混入を防ぐために、精米工場では精米方法や輸送、保管の段階での衛生管理に日々努めています。

設備の整っていない小さな農家さんから購入する場合には、籾殻や小石、稲藁が多少混入する場合もあるため、洗米しながら取り除くと良いです。

また、玄米の場合は、現代の技術では籾殻を100%取り除くことが難しく、籾殻が混入する場合もあります。その場合、籾殻は軽いので水に浮きますから、やはり洗米時に取り除くのが良いでしょう。

ごはんの悩み100問100答編 7/100 「ごはんに異物が混入していることがある」いかがでしたでしょうか?
ぜひ、次回もお楽しみに!

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