自然栽培米・有機栽培米専門店 Natural Farming

2025/04/04 11:00

日本お米ばなし vol.57 
ごはんの悩み100問100答編 9/100 「産地の選び方が分からない」

お米を購入するとき、「どの産地のものを選べばいいのかわからない」と悩むことがあるというお声をいただきます。
日本各地で栽培されているお米には、それぞれの土地の気候や土壌の特性が影響し、風味や食感に違いが生まれます。
今回は、お米の産地を選ぶ際のポイントや、それぞれの産地の特徴について解説します。米価の高騰で、「いつも買っている産地とは違うものを選ぶのに迷った」という方にもお読みいただけたらと思います。

1. 産地によるお米の違いとは?

お米の味や食感は、品種はもちろん、産地の気候、土壌、水質、栽培方法によって大きく変わります。今回は一般的な影響をご紹介します。

1-1. 気候の影響
寒暖差が大きい地域では、でんぷんの蓄積が進み、甘みが強いお米になります。

1-2. 土壌の影響
ミネラルが豊富な土壌で育ったお米は、味に深みがあります。新潟県の魚沼地域や熊本県の阿蘇地域は、肥沃な土壌と豊富な水資源によって高品質なお米が生産されています。

1-3. 水質の影響
お米の約60%は水分で構成されています(参考)。名水が豊富な地域では、お米の味も引き立ちます。

2. 代表的な産地の特徴

2-1. 新潟県
代表銘柄:コシヒカリ
特徴:粘りと甘みが強く、冷めても美味しい
おすすめ用途:おにぎり、和食全般

2-2. 秋田県
代表銘柄:あきたこまち
特徴:バランスの取れた食感と風味
おすすめ用途:和食、洋食どちらにも合う

2-3. 山形県
代表銘柄:つや姫、雪若丸
特徴:炊き上がりが美しく、甘みが強い
おすすめ用途:白ご飯としてそのまま食べる

2-4. 北海道
代表銘柄:ななつぼし、ゆめぴりか
特徴:適度な粘りとあっさりした味わい
おすすめ用途:丼もの、カレーライス

2-5. 福井県
代表銘柄:いちほまれ
特徴:ふっくらとした炊き上がりと上品な甘み
おすすめ用途:料亭料理や特別な食事に

2-6. 熊本県
代表銘柄:森のくまさん
特徴:粘りが強く、甘みが豊か
おすすめ用途:おにぎり、和食全般

3. 自分に合った産地の選び方

3-1. 食感の好みで選ぶ
もっちり系が好き:新潟、熊本、山形
あっさり系が好き:北海道、秋田、福井

3-2. 料理に合わせて選ぶ
和食向き:新潟(コシヒカリ)、山形(つや姫)
カレー・炒飯向き:北海道(ななつぼし)
おにぎり向き:熊本(森のくまさん)

3-3. 価格や入手しやすさで選ぶ
人気の産地のお米は価格が高い傾向があります。
コストを抑えつつ品質の良いものを選ぶには、地元産のお米や、特売品をチェックするのもおすすめです。

4. まとめ

お米の産地ごとに特徴があり、味や食感に違いが生まれます。自分の好みや用途に合った産地を選ぶことで、より美味しくお米を楽しむことができます。いろいろな産地のお米を試しながら、自分にぴったりのお米を見つけてみてください。

Natural Farmingでは、日本全国の産地を訪ね歩き、農薬・化学肥料・家畜由来の堆肥を使用せず作られたお米を販売しております。
全国のお米のコンテストに審査員として招聘されるお米のプロが食味を確認し、自然な味わいの美味しさを楽しめるお米をご提案しております。

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