自然栽培米・有機栽培米専門店 Natural Farming

2025/06/17 12:37

日本お米ばなし vol.60 
ごはんの悩み100問100答編 12/100 「ダイエット中に白米を控えたいが満足感がない」


白米を我慢しなくてもいい!
ダイエット中の“満足感”を得る賢いごはんの選び方

ダイエット中、多くの人が「白米を控えなければ痩せられない」と考えがちです。しかし、実際には白米を完全に避ける必要はありません。特に日本人の主食である白米を我慢し続けることは、満足感の欠如につながり、リバウンドや過食の原因になることもあります。

では、ダイエット中でも満足感を得ながら、上手に白米と付き合っていくにはどうすればよいのでしょうか?今回は、そのヒントをお届けします。

なぜ白米はダイエットの“敵”とされるのか?

白米は、炭水化物の中でも「精製された炭水化物」に分類されます。精製とは、玄米などからぬか層を取り除く工程のことです。この過程で、食物繊維やビタミンB群、ミネラルの多くが失われてしまいます。

さらに、白米は血糖値を急激に上げやすい食品のひとつです。これは「GI値(グリセミック・インデックス)」という指標で表され、白米のGI値は約84。高GI食品は血糖値の急上昇と急降下を引き起こし、空腹感や過食を招く要因になります。

白米を完全にやめる必要はない理由

白米を控えることで一時的に体重が減っても、それが長続きしなければ意味がありません。食生活は継続可能であることが最も大切です。

東京大学農学部の研究では、「主食としての米が精神的な満足感や食後の充実感に寄与する」ことが示唆されています。また、厚生労働省の「健康日本21」でも、無理な糖質制限に警鐘を鳴らしており、バランスの良い食事の重要性が強調されています。

満足感をキープしながらカロリーを抑える3つの工夫

① 「雑穀米」や「玄米」を混ぜる
精白米だけでなく、もち麦、雑穀、玄米などを混ぜることで、食物繊維の量が約2倍になります。これにより、血糖値の上昇が緩やかになり、腹持ちも良くなります。

② 「冷やごはん」を取り入れる
ごはんは、冷やすことで「レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)」が増え、血糖値の上昇を抑えることが分かっています(※5)。冷やごはんを温め直してもある程度この効果は残るため、ダイエット中の方におすすめです。

③ 食べる順番と咀嚼回数に注意
白米は、野菜やたんぱく質のおかずを先に食べることで、血糖値の上昇が緩やかになることが知られています(食べる順番法)。また、しっかり噛むことで満腹中枢が刺激され、少量でも満足感が得られます。

白米を我慢せず、食事を楽しむダイエットへ

「ダイエット中だから」と白米を極端に避けるよりも、玄米や雑穀を混ぜたり、冷やごはんを活用したり、食べる順番を工夫するなど、“ごはんの食べ方”を変えることで、満足感を保ちつつ健康的に体重をコントロールすることができます。

「冷めても美味しい&玄米でも食べやすい」お米はこちら

おにぎりにするなど、冷めたごはんでも美味しく食べやすい工夫をすることや、少しだけ玄米を混ぜて炊いてみるなど、お米を我慢しすぎずに食事を楽しみながら続けたいですね。

参考文献・参照元

※1:文部科学省「食品成分データベース」
https://fooddb.mext.go.jp/
※2:農林水産省「食生活指針について」
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/shishinn.html
※3:厚生労働省「健康日本21(第二次)」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kenkounippon21.html
※4:農林水産省「米の栄養価と健康に関する調査」(2021)
https://www.maff.go.jp/j/seisan/keikaku/komeko/
※5:国立健康・栄養研究所「炭水化物と血糖反応に関する研究」(2020)
https://www.nibiohn.go.jp/

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