自然栽培米・有機栽培米専門店 Natural Farming

2025/09/28 14:00

日本お米ばなし vol.67「炊き込みご飯がうまく炊けない」

秋になると食べたくなるのが「炊き込みご飯」。
きのこ、栗、さつまいもなど、秋の味覚でつくる炊き込みご飯は、ごちそうですよね。

今回は、炊き込みご飯を美味しく楽しむためのちょっとしたポイントをご紹介します。

炊飯量について

おかわりも増えがちな炊き込みご飯はたっぷり作りたいもの。ですが、最大炊飯量いっぱいにつくるとうまくいかない原因になります。

<炊飯量の目安>
5〜5.5合炊き炊飯器の場合:3合まで
3合炊き炊飯器の場合:2合まで

最大炊飯量いっぱいにすると、釜内でうまく対流が起こらず、炊きムラやコゲつきが起こりやすくなります。お米の量をやや少なめにすることで、美味しい炊き込みご飯が作れます。

具材の置き方

炊き込みご飯の具は、お米の上に置いて炊飯します。
具材をお米に混ぜてから炊飯すると、具材がお湯や蒸気が通る道を塞いでしまい、炊きムラが発生してしまいます。

具材はお米の上、お釜の中央に置いて、炊き上がってから混ぜ込むようにしましょう。
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5.5合炊き炊飯器で2合分の炊き込みご飯をつくる

お米の選び方

好きなお米を使っていただければ大丈夫なのですが、あえて今回は2つおすすめしたいと思います。

1つ目は、新米に切り替わる前の今年のお米を使うこと。
一般的にお米は新米時期から翌年の秋にかけて、徐々に水分量が減少していきます。そのため、新米を使うと炊き込みご飯がやや水っぽく感じられる場合もあります。新米に切り替わる前のお米なら、味がしっかり決まります。
(新米を使う場合は、5〜10%水を少なめにすると良いです。)

2つ目は、低アミロース米を使うこと。
低アミロース米とは、アミロース含量の低いうるち米です。通常のうるち米には、アミロースが17〜23%含まれますが、低アミロース米は15%以下です。アミロース含量が低いほどお米の粘りが増します。

例えば、「ミルキークイーン」というコシヒカリの突然変異でできた低アミロース米がありますが、これを使って炊き込みご飯をつくると、おこわのようなもっちり感があり美味しく仕上がります。
冷めても粘りや光沢が強く、美味しく食べられるため、炊き込みご飯のおにぎりにしてお弁当にするのも良いでしょう。


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とりごぼう生姜の炊き込みご飯

この秋は、炊き込みご飯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

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