自然栽培米・有機栽培米専門店 Natural Farming

2026/02/22 16:19

日本お米ばなし vol.75
「お米が値上がりした今、パンや麺類に代えないメリットとは?」

お米の価格が上昇している現在、家計を守るためにパンや麺類への切り替えを検討する方が増えていますが、それでもお米を選び続けることには、健康・環境・社会の持続可能性という観点から大きなメリットがあります。

1. 健康面でのメリット

―「ごはんは太る」という誤解について―
「ごはんは太りやすい」
これは長年、当たり前のように語られてきたイメージですが、実際には必ずしも事実とは言えません。

まず注目したいのが脂質の少なさです。
白米はもちろん、玄米も含めて、ごはんは脂質が非常に低い食品です。
一方、パンや麺類は、製造工程や原材料の関係で、どうしても油脂を含みやすくなります。

また、ごはんは「粒のまま」食べる主食です。
この形状が、消化吸収を緩やかにし、血糖値の急激な上昇を抑え、満腹感を持続させる要因になります。
結果として、間食が減り、食事全体のバランスが整いやすくなります。

さらに、玄米を選べば話はもう一段深まります。
食物繊維、ミネラル、ビタミンB群など、精製の過程で失われがちな栄養素を効率よく摂取できるため、「量を減らす」のではなく「質を高める」食事が可能になります。

2. 環境と食の安全保障への貢献

― お米を食べることは、農業を支えること ―
安価な輸入小麦を原料とするパンや麺類は、家計の味方に見えるかもしれません。
しかし、その背景には、日本の農業基盤の脆弱化という現実があります。

現在、日本の農業従事者は全人口の1%以下。
私たちが国産米を選ぶことは、このわずかな担い手が守り続けている田んぼや地域を、日々の食事を通して支える行為そのものです。

さらに見逃せないのが、資材の問題です。
日本の農業で使用される化学肥料の原料は、ほぼ全量を海外に依存しています。国際情勢や資源価格の影響を強く受ける構造は、食の安定供給という観点から見ても大きな課題です。

こうした中で、化学農薬や化学肥料に頼らない自然栽培や有機栽培のお米を選ぶことは、
・環境負荷を抑える
・資源依存を減らす
・次世代へ田んぼを引き継ぐ
という、持続可能な選択につながっていきます。

3. 豊かな食文化と心の充足

― お米は「文化」を食べる主食 ―
お米は、単なるエネルギー源ではありません。
日本の四季、行事、暮らしと深く結びついた、文化そのものです。

秋の新米を炊いたときの香り。
季節の野菜や山の恵みを使った炊き込みご飯。
お正月のお餅や、祝い事のお赤飯。

これらはすべて、「お米がある暮らし」の延長線上にあります。

近年では、お米をギフトとして選ぶ方も増えています。
「健康でいてほしい」「毎日の食事を大切にしてほしい」
そんな気持ちを、言葉ではなく形で伝えられる食材。それがお米です。

4. 調理の確実性と多様性

― 知識があれば、毎日安定しておいしい ―
お米は、「難しそう」に見えて、実はとても再現性の高い主食です。
研ぎ方、水加減、浸水時間といった基本さえ押さえれば、家庭で安定しておいしいごはんを炊くことができます。

また、おかずとの相性は無限です。
和食はもちろん、洋食、中華、エスニックまで、受け止める懐の深さがあります。同じお米でも、炊き方や食べ方を変えるだけで、まったく違う表情を見せてくれます。

「今日はどう食べようか」
そんな小さな楽しみを、毎日の中に用意してくれます。

おわりに

お米を主食に据え続けること。
その、食卓での小さな選択が、日本の風景と農家の未来を支えています。

目先の価格だけを見れば、揺らぐこともあるでしょう。
けれど、自分たちの健康を守り、1%以下の農家が支える日本の風景を未来へつなぐという視点で見れば、お米を選び続けることは、決して贅沢ではありません。

価格の波に翻弄されるのではなく、価値を知った上で選ぶ。
それが、長い目で見たとき、もっとも豊かな食の選択なのかもしれません。

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