2024/10/31 19:00
日本お米ばなし vol.50 ごはんの悩み100問100答編 2/100
「炊いたごはんがベチャっとしてしまう?」
お客様のなかには、炊いたごはんがベチャっとしてしまうというお悩みもあるようです。
そんなお悩みの要因について、考えられることをご紹介します。
すべてが当てはまるわけではありませんが、参考にしていただければ幸いです。
【要因1】水の量が多すぎる
炊飯時に使う水の量が多すぎると、米粒が水分を過剰に吸収して柔らかくなりすぎ、ベチャベチャした食感になります。お米の品種や保存状態(新米・古米)によって適切な水加減が異なるため、調整が必要です。
新米は水分量が多いので、いつもより少し水分量を減らして炊くのが良いですよ。
【要因2】お米の品種の違い
お米の種類によっては、もともと水分を多く含む性質があり、ふっくらしやすい品種(コシヒカリなど)と、粘り気が少ない品種(ササニシキなど)があります。粘りが強い品種の場合、水の量や炊き方を工夫しないとベチャつきやすくなります。
お米そのものの硬さや粒のしっかりさなども品種によって異なるため、「こんな食感のお米が好き」ということをお米屋さんに伝えて、好みの品種を紹介してもらうと良いでしょう。
【要因3】お米を研ぎすぎる
お米を研ぎすぎると米が割れてベチャつきやすくなります。最近の精米機は精度が高く、昔のようにゴシゴシ洗う必要はありません。
これについては過去のコラムで詳しく紹介していますので、気になる方はぜひご覧ください。
▼日本お米ばなし vol.3 調理編「お米はゴシゴシ研ぐ必要はないの?」
お米をゴシゴシ研いでいない場合でも、元々の品質が影響することがあります。
たとえば販売用でなく自家消費用で作られているお米を知り合いから分けてもらっているような場合では、もともと割れていたり病虫害によって吸水がうまくできないといったお米であることも考えられます。
品質の良いものは販売し、選別後のものを身内で食べるというのも普通にあることですので、無料でもらっている方はつくり手を責めないであげてくださいね。
【要因4】浸水時間が長すぎる
お米を炊く前に浸水させることは重要ですが、浸水時間が長すぎると米が水を吸いすぎ、炊飯時に水分が過剰になりベチャつく原因になります。通常、夏場は45分程度、冬場は1時間程度の浸水が適切です。
【要因5】炊飯器の性能やモードの誤使用
炊飯器のモード設定が合っていない場合、水分の調整が不十分でベチャつきが起こることがあります。通常の炊飯モードでしっかりと炊くことが重要です。
また、炊飯器自体が古くなっている場合、温度管理や圧力調整がうまく機能せず、炊き上がりにムラが出ることがあります。
おわりに
ごはんの炊きあがりがベチャつく場合、お米の品種や状態に応じた水加減や炊飯器の設定などを適切に行うことが大切です。
当店のお米は、スーパーやドラッグストアで販売しているお米とは品質も異なりますし、商品の選定方法も全く異なります。
毎日食べるお米だけは気を遣おうと考えている方にはぴったりかと思いますので、ぜひショップものぞいていただけたら嬉しいです。
ごはんの悩み100問100答編 2/100 「炊いたごはんがベチャっとしてしまう?」
いかがでしたでしょうか?
ぜひ、次回もお楽しみに!