2025/08/31 15:21
日本お米ばなし vol.65 食文化編 「敬老の日に贈る“お米”の心」
9月の第3月曜日は「敬老の日」。
ご年配の方の健康と長寿を祝うこの日は、家族の絆を改めて感じられる大切な節目でもあります。
贈り物としてはお花やお菓子、衣類などが定番ですが、ここ数年でじわじわと人気を集めているのが「お米のギフト」です。
日本人の食文化の中心であり、生命の糧でもあるお米は、実は敬老の日にこそふさわしい贈り物です。
長寿を願う象徴としてのお米
古来よりお米は、稲作文化とともに日本人の暮らしを支えてきました。
「五穀豊穣」という言葉に象徴されるように、稲の実りは命や繁栄の象徴であり、豊かさや健康を願う心と直結しています。
祝いの席で食される「赤飯」もその一つ。小豆の赤い色には邪気を払う意味があり、長寿祈願や節目のお祝いに欠かせない料理でした。また「米」という字が「八十八」と書けることから、88歳の「米寿」と結びつき、長寿を祝う食べ物としてお米が特別視されてきたことが分かります。
敬老の日にお米を贈るという行為には、「いつまでも元気でいてほしい」という願いが込められており、古くから受け継がれてきた長寿文化と自然につながるのです。

お米は世代をつなぐ団らんの象徴
食卓の中心には、いつも炊きたてのごはんがありました。
味噌汁や焼き魚、お漬物と一緒に並ぶ白いごはんは、日本の家族の象徴であり、世代を超えて受け継がれる団らんの原点です。
敬老の日には、久しぶりに家族が集まり、高齢者の思い出の味を囲む場面も少なくありません。子や孫にとっては母や祖母の手料理が懐かしく、高齢者にとっては家族が揃うことが何よりの喜びになります。地方によっては、自治体や地域の集会所で行われる敬老会で赤飯やおにぎりが配られる習慣があり、お米料理が人と人を結びつける役割を果たしてきました。
「一緒にごはんを食べること」自体が、最高の贈り物といえるでしょう。
敬老の日ギフトとしてのお米の魅力
実用的で、しかも気持ちが伝わる——。
これがお米ギフトが選ばれる大きな理由です。
お米は毎日食べるものだからこそ、必ず役に立ちます。また、健康志向が高まるなかで「体に優しい贈り物」としても注目されています。糖質を気にする人が増えている一方で、「健康を支える食材」として見直されているのです。
お花やスイーツと違い「日々の暮らしに直結する贈り物」であること、そして「毎日の食卓で贈り手を思い出してもらえること」が、お米ギフトならではの魅力です。
お米ギフトこそ宅配がおすすめ
敬老の日の贈り物としてお米を選ぶなら、宅配サービスを利用するのがおすすめです。重さのあるお米を直接持参するのは高齢者にとって負担になる場合もありますし、離れて暮らすご家族であればなおさらです。
宅配なら、ご自宅の玄関先まで安全に届けられるため、贈る側も受け取る側も安心です。
特に遠方の祖父母やご年配の方に贈る場合は、宅配サービスを活用することで「気持ちを届ける」と同時に「暮らしを思いやる心遣い」も伝わります。重たいお米だからこそ、宅配という形で届けることで、贈り物の価値はさらに高まるのです。
高齢者へおすすめの品種
1. ミルキークィーン
カテゴリ:ALL ZERO(化学農薬・化学肥料・家畜由来堆肥不使用、5年以上継続栽培)
特長:もちもちと粘りがあり、炊き上がりの食感が柔らかで食べやすく、ご年配の方でも喉越しが良く楽しめます。
おすすめポイント:柔らかめの食感は噛む力が弱くなりがちな高齢者にも優しく、噛みやすさと満足感のバランスが絶妙です。
2. ぴかまる
カテゴリ:GREEN(化学農薬・化学肥料・家畜由来堆肥不使用、植物由来堆肥のみ使用、3年以上継続栽培)
特長:シリカ豊富な水で育ち、茎葉がしっかり、病害虫にも強い高品質なお米。健康志向の方にも安心。
おすすめポイント:栄養的に優れたお米として、高齢者の健康管理や食の安心を大切にする贈り物にぴったりです。
これらの品種は 自然栽培・有機栽培にこだわった安心品質 です。
おすすめ品種を選べるギフトBOX

新米時期について
一般的に、収穫の早い品種や産地ではすでに新米が出回り始めています。
しかし当店では、有機栽培や自然栽培にこだわったお米のみを取り扱っているため、収穫の適期がやや遅めとなります。そのため、新米のご用意は 10月以降 を予定しており、敬老の日には間に合いません。
とはいえ、ご安心ください。収穫したお米は適切な温度管理のもとで倉庫に大切に保管し、ご注文をいただいてから出荷当日に精米しております。新米でなくても鮮度をしっかりと保ち、香り高く美味しい状態でお届けいたします。